以前から井戸掘りに興味がありいつか自分で掘りたいと思っていた。インターネット検索していたところ 自分で出来る井戸掘りの先駆者及び諸先輩のホームページを見付け、その体験記等を参考にして井戸掘りを開始した。
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庭の作業がしやすい適当な場所を選び、諸先輩のホームページを参考にして作った
打ち抜き井戸掘り器で掘り始めた。
当初は順調に掘れ
約2.8mの深さから水が出始めたが、4m付近で大きな石に当たり全く掘れなくなった。
いろいろ突破を試みたが全くだめだった。
水は幾分湧き出ていたので、塩ビ管VU75の井戸枠4mを入れ、ネットで購入の手押しポンプ=ガチャポンを
据え付けて汲み上げた。
数10回のポンピングで枯れてしまう程度の水量しかなく、しかもドブ臭い。
残念ながらこの井戸は放棄し別の場所を掘ることにした。(1号井戸失敗、放棄)
1号井戸の失敗後、掘り方や道具について、
という構想で再挑戦することとした。
掘り機についていろいろ考えていたところ、ひとつのアイディアが浮かび、DIYショップで 部材をさがし、写真の堀り機を作成した。
独自考案作成した掘り機で2号井戸掘りを開始。らせん穴掘り機等で2m過ぎまで掘り下げ、本機を使用開始した。
うまくいくかどうか分からなかったが、想像以上にうまく掘れ、穴の大きさも構想どおりの直径約30cmになった。
1号井戸と同様に深さ2.8m付近から水が出始め、今回は4m付近をすんなり通過した。その後粘土層が
硬くなったり軟らかくなったりしながら8m近くまで続いた。
8m付近を掘っていた時、隣家の方から
「このあたりは宅地造成するまでは田圃、それ以前は沼地だったそうですよ」という話を聞いた。
この掘り機は鉄パイプを延長していくので重さや取りまわしの関係で掘れる深さの限界は11〜12mと考えていた。
もしこのまま粘土層が続けば、次の帯水層(砂・砂利層)まで届かないのではないかと心配した。
「いけるところまで」と掘り進めたら、8mを過ぎた頃から砂・砂利、8.7m付近から本格的な 砂利層になった。この時点で掘る深さの最終目標を11mとした。 そのとたん、それまで頑張っていた本機の塩ビ製受け皿2つのうち1つが磨耗で破損し落下した。 やむなく残った一つの受け皿で掘り続けたが当然のことながら効率が悪くなった。 片肺で何回か掘っているうちに破損落下した受け皿を掬い上げることが出来た。
残る受け皿も破損しそうになったこと、また掘る効率をあげるため新しい受け皿を作成した。
衝撃・摩擦でも壊れにくいステンレス板と衝撃を吸収しやすいステンレス網で左右異なる材料を使用した。
新しく作った受け皿で再開、砂利層はかなりの力仕事になったが、約10mまで到達した。
「目標まであと1m!」のところで、今度はビクともしない石にぶつかった。
穴の壁から中心に向かってふさぐ岩盤あるいは転石と思われ、
掘り機のパイプを通して伝わってくる感触から穴の半分くらいふさがれている様子であった。
石を避けて掘れるスペースが多少あるので、
穴が途中で細くなるが「1号井戸で使った打ち抜き掘り器でさらに掘り進む」ことも考えたが、
帯水(砂利)層が1mほどあり水量は確保出来ると思い、ここで掘るのを終了し
井戸枠を挿入することとした。
このあと「試し汲み上げ」したところ、穴底の砂利層で土砂崩れが発生、穴底が約2m埋まってしまい再度掘り返す
事態になった。急激に汲み上げない限り崩れないことが分かったので、井戸枠を入れるまでは汲み上げないようにした。
井戸枠は水量を確保するため塩ビ管VU200にしたかったが、もし掘った穴が途中で曲がっていると 詰まる恐れがあったことと、一人では到底扱えない重量だったので、 詰まりにくく、一人でも何とか扱えるVU150管にして、4mx2本、2mx1本を挿入した。
井戸枠と穴壁の隙間は土嚢で保管していた粘土等で埋め戻し、ガチャポンを仮設した。
ガチャポンでいくら汲み上げても涸れない豊富な水脈であった。
しかしカナケ気味で、細かい砂による濁りもなかなか取れず水質はあまり良くなかった。
連続汲み上げによる水質改善のため電動ポンプがほしかったが、我が家の財務省に却下され、
当面運動も兼ねガチャポンでのポンピングを日課にすることにした。